軽度知的障害

【サポートなし!】障害者雇用枠で転職した方法

ぷもちはこんな人

  • 軽度知的障害者の姉の立場から発信
  • 福祉大卒・生活支援員
  • 障害者年金を申請→受給に導く
  • 妹をマルチ商法から脱却!



こんにちは!ぷもちです。

今回は少しイレギュラーなご紹介です!


22歳で軽度知的障害と診断された妹。


現在、障害者雇用枠で病院の介護職員として働いています。


障害者雇用枠での就職は、こちらの病院で2回目になり、転職したことになります。

この病院への転職は、どこの支援機関も利用せずに決まりました

そう、何のサポートもなしです!


今回は、サポートなしに、障害者雇用枠で転職を決めた方法の具体例を紹介します!



ちなみに1つ目の勤務先は、障害者就業・生活支援センターの方にサポートしていただき就職することができました。

妹の就職に関する全般の話はこちら!


結論、一般の求人を見て、求人先に直接連絡し「障害者雇用枠でこの求人を募集するのはどうですか?」と提案した!


では見ていきます!


1つ目の就職先を辞めた理由



障害者雇用枠で初めて就職したのは、介護事業所でした。


妹の苦手なことにはご配慮いただき、働きやすい環境を整えて頂きました。

具体的に配慮していただいたことはこちら


こちらの介護事業所では約6年間お世話になりました

辞める際も

もし新しい職場が合わなかったりしたら、いつでも帰って来たらいいからね!


と、優しいお言葉をかけてくださったそうです。

では、なぜこんな良い職場を辞めたのか、その理由を見ていきます。


勤務時間


こちらの介護事業所は24時間365日稼働してるところでした。


妹は夜勤の勤務は免除していただいていましたが、早出と遅出との勤務は行っていました。

早出の勤務時間   6:00~15:00
遅出の勤務時間   11:00~20:00



早出の日は、朝早くに起きて仕事に行き、帰ってきても疲れて昼寝をしてしまう。


遅出の日は、朝ゆっくり出られるので、前日の夜に夜更かしをしてしまう。


こうして、勤務時間がバラバラゆえ、妹の生活リズムが乱れやすかったです。


特に、遅出の次の日に早出になると、


家に帰って、ご飯を食べ、風呂に入って寝ると、またすぐ仕事のような感じになり


休まる時間があまり取れませんでした


自宅からの距離


自宅から勤務先までが遠かったです。


勤務先まで、車で片道約40分


前日の勤務時間によっては、あまり身体を休めることができないままの出勤になり


その上、通勤時間も長い。


両親が「事故を起こすのが心配だから、もう少し近い職場がいいな・・・」と願っていました。




給料

こちらの介護事業所では、障害者雇用枠のパートタイム勤務として雇用されていました。


給料は、都道府県が定める最低賃金。


パートなので、もちろんボーナスもなし。


「いつか1人暮らしがしてみたい」と言っていた妹ですが、


このままの給料では、1人暮らしは到底無理でした。


貯金もなかなか貯まらず(これは妹のそもそものお金の管理ができないということもありますが)


将来に向けての自立が、このままではなかなか難しいと感じていました。


そして待遇面で、もっと良いところを求めて、転職することを決意します。



転職活動





公務員試験



転職活動で、一番最初にチャレンジしたのは公務員採用試験を受けたことです。


もちろん、これも障害者雇用枠でのことです。


残念ながら、不合格でした。


しかし、この時はまだ仕事を続けながら試験を受けていたので、


「来年もまた受けよう!」と前向きに捉えていました。


市立病院

ある日、父が求人を見つけてきました。


それは、市立病院の臨時の介護職員の募集でした。


障害者雇用枠ではなく、一般の求人


その病院は、家からも車で10分程度の距離で、勤務時間もシフトによって、そこまで大きくは変わらない。


妹にとっては、とても好条件でした。


そして、父がその病院に直接電話をかけ、募集している求人を「障害者雇用枠で採用するのはどうですか?」と提案したのです

父はあまり妹のことに、今まで積極的に関わってきてはいなかったので、その大胆な行動に私は驚かされました。



結果、この病院で妹が採用されます!


採用の決め手はこちら

  • 介護経験があること
  • 現在の職場で約6年連続勤務ができていること
  • この病院として、障害者雇用枠で今まで採用をしたことがなかったこと(やらないといけないとは思っていたが、できていなかったそうです)



上記の点を踏まえ、この病院で初めての障害者雇用枠で採用されることになりました。


給料も、一般で募集していた臨時職員の給与がそのまま適応されることになり、妹は初めてのボーナス支給も頂けることになりました。




サポートなしで障害者雇用枠で転職する


何かあったときはどうするのか


1つ目の就職では、障害者就業・生活支援センターの方にサポートをしていただきました。


しかし、今回はそちらには頼らず、直接病院に連絡をし、転職を決めました。


センターの方にも、次の転職先が決まった旨を伝えると、



センターを経由しての転職ではないので、病院での就職後に起きたことに関しては、関与することができません



そりゃそうですよね。(笑)


では、妹が転職後に何かあったときのサポートはどうなるのかというと・・・


妹が配属される病棟の看護師長さんと、母が直接やり取りをすることになりました


妹の特性などは、母から看護師長さんに事前にお伝えし


働きだした後の様子などは、看護師長さんから母に電話で連絡を頂けるように。


サポートなしに就職したので、就職後のフォローや、様子が分からなくなるかなと心配でしたが

看護師長さんが連絡役になっていただけたことで、特に問題なく進めることができいました。


転職後の妹の様子

転職後は、給料があがったことにより、妹にも余裕が生まれたのか

私の子どもたちに、よくプレゼントを買ってくれるようになりました。(今まではそんなことはありませんでした)


また、病院側からのご配慮で、勤務時間も
8:30~17:15のシフトのみにしていただけ


生活リズムもかなり安定しました。



文章を書くことが苦手なので、記録を書くなどの作業は免除していただいているのに、それ以上に勤務時間もご配慮いただき、


本当に感謝しかありません。






今回、私の父が求人先に直接連絡をいれましたが、


もちろんプロに頼んで転職先を探すことも可能です!

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最後に



より良い待遇面を求め、障害者雇用枠で転職をした妹。



一般の求人を、障害者雇用枠での募集にしてはどうかと、かなり能動的に働きかけた結果、



採用していただけました。



そして転職をする際、支援機関のサポートは受けませんでしたが、その代わりに家族や職場の方のサポートはたくさん受けました。


何もかもが、このケースのようにうまく行くとは思いませんが、



「障害者雇用枠で仕事を見つけるのに、こんな方法もあるのだな」と参考になれば幸いです。




  • この記事を書いた人

ぷもち

35歳三姉妹の母(小学生・幼稚園・保育園)/ 軽度知的障害の妹を持つきょうだい児 / 生活支援員 / ブログ初心者

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